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コラム

2020.12.25

バイスティックの7原則 ④非審判的態度の原則

バイスティックのケースワークの7原則の4つ目となります。

④非審判的態度の原則

「罪を憎んで人を憎まず」という言葉があります。なんとなく似ているようですが違います。人を憎まずに寄り添うのはむしろ当然なのですが、ここで援助者は、罪を憎んで裁くわけではなく、その行為、その感情に至ったクライエント(利用者)をそのまま理解するよう努めなければならない、というものとなります。

バイスティックは、援助者はどのような観点からも審判的態度をとってはならないとしており、これは相手が“裁かれている”ように感じたらもうダメです。相手が置かれた状況を決め付けるような態度も、これと同様にとってはいけない態度とされています。

例えば、介護の現場では「息子なんだから少しは親の面倒をみなさいよ」とか「こんなに介護しているのに、ああいう態度は良くないよね」といった感情を持つことや、「それは事業所のせいではありません。あなたのわがままですよ」といった感情が態度に現れてしまうと、クライエントにとってそれは“審判的態度”に映ることでしょう。それが専門的な援助関係の構築の妨げになってしまうのです。

この原則は、相手が高齢者ではなく子どもである時、もっと難しくなります。(ちなみにバイスティックの原則は対人援助の原則ですから、その対象は高齢者に限りません。)子どもはまだ世の善悪を学ぶステージにいますから躾や教育も必要になります。しかし子どもたちを含め、クライエントが「私は審判されている」という恐れを感じているうちは、否定的な感情などを自由に表現することが出来ず、問題解決から遠ざかってしまうのです。

ではクライエントが万引きなどの犯罪を犯してしまった場合はどうでしょうか?

非審判的態度とは、それを容認するという意味ではありません。

犯罪そのものの行為について、法に照らして善悪を判断しなければならないという局面はあります。しかしそうであっても、それはその行為を行った人を援助するための判断であり、人を裁くための判断ではないと考えます。

バイスティックは、罪を犯すことが人としていけない、ということを言っている訳ではなく、援助者がそのことをきっかけとして、適切な援助関係を構築できなければ問題解決を図りにくくなりますよ、と言っているのです。難しいですね。

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